2005/08/11〜
[2919] 巨大雷山脈  投稿者:乾坤一擲  投稿日:2005/08/11(木) 06:35:46 [返信] ◆…十一日の東京株式市場では、外国人投資家の買いが続くかが焦点だ。日経平均株価が昨年の高値(一万二一六三円)を更新する需給面でのけん引役は外国人との見方が大勢。国内勢には目先、高値警戒感も強まっており、十日まで十二日連続で買い越しだった寄り付き前の外国証券の注文動向(市場推定)に一段と関心が集まる。  ◆…十日の東証第一部の売買代金は一兆八千六百億円まで膨らんだ。上値追いには高水準の売買代金を維持できるかも注目点だ。活況のなかで、騰落レシオ(二十五日移動平均)が一〇二%と比較的低水準にとどまっているのが足元の上げ相場の特徴。九日終値で日経平均の十三週移動平均が二十六週を下から上に抜ける長期ゴールデンクロスを形成した点など、目先は強気を示唆するテクニカル指標もある。  ◆…十日は業種別日経平均で証券が上昇率首位。証券株高は「相場の先行きに明るい見通しを持っている証拠」と市場で話題になっており、物色動向で注目点の一つ。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日の日経金融新聞より: 巨大雷山脈 投稿者:乾坤一擲  投稿日:2005/08/11(木) 06:44:57 小型株時代、終幕の予兆?――割安感解消、売り場探しへ  株式市場でこれまで優位だった中小型株のパフォーマンスに陰りが見えてきた。東証二部の株価指数が十五年ぶりの高値圏で推移するなど、これまで好調さが目立った中小型株だが、「割安感は解消されつつある」との見方がにわかに強まっている。IT(情報技術)バブルの崩壊後に定着していた「『大型株は割高で中小型株は割安という構図』は逆転したようだ」(ドイツ証券の下出衛チーフストラテジスト)。  「値上がりした中小型株をヘッジファンドなどが売却する動きが目立つ」という指摘も聞かれる。相場の下落局面で小型株ほど下げがきつくなってきたのが、それを示唆しているという。今月に入って「郵政民営化法案が参院で否決されそう」との見通しが強まり相場全体は下げたが、一日から五日までに日経平均株価が約一・五%下げただけだったのに対し、東証小型株指数は三・三%、東証二部指数は八日までに三・八%も下落した。 □ ■ □  中小型株の割安感解消は、こんな指標からも透けて見える。東証第一部の上場銘柄を時価総額の大きさ順に三分の一ずつに等分し、予想経常利益の合計をその時点の時価総額の合計で割り算する。企業が稼ぎ出す利益水準と株価水準の比較を時系列で比べてみるものだ。  振れはあるものの、下位三分の一を占めるグループである中小型株は二〇〇〇年以来〇・一を挟んでほぼ推移していたのが、昨年九月ごろからは急低下。十一月にはマイナスに転じた。株価水準の上昇に加え、集計対象になった企業(上限は時価総額三百億円程度)の経常利益を合計すると赤字になったのを示している。  一方で、上位グループつまり大型株の復調が目立つ。時価総額首位のトヨタ自動車は当然、大手銀行や鉄鋼などが含まれる。リストラも一巡し、銀行の不良債権処理も山を越えたが、昨年来のボックス相場で株価は思うように上昇していなかった。  この「経常利益/株価比率」は今年一月に大型株と小型株で逆転していた。年初にはすでに「割高」と「割安」の位置関係が入れ替わるシグナルが出ていたわけだ。  それにもかかわらず中小型株は今年に入ってからもさらに買い進まれた。株価評価モデルで定評のある米バーラ社の株価と企業価値を比べる指標でも、「大型株が割安で中小型株が割高」というサインが最近出たという。 -------------------------------------------------------------------------------- 続昨日の日経金融新聞より: 巨大雷山脈 投稿者:乾坤一擲  投稿日:2005/08/11(木) 06:47:05 ここ数年、リスクマネーはもっぱら中小型株に流れ込んでいた。ITバブル以降の在庫調整や日本経済全体への成長期待が後退したといった理由から大型株の株価が上がらず、相対的に株価の動きが軽い中小型株が注目された。中小型株に投資する方が株価指数や大型株中心のポートフォリオの運用成績を上回る状況が続いた。  ところが、ここにきてこうした戦略が変更を迫られているというわけだ。ロング・ショート型の運用を手掛けているあるファンドマネジャーは、「IT関連やバイオ関連など新興三市場で割高感のある銘柄の売り時を探している」と話す。  九日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、小型株指数も高くなった。衆院解散・総選挙が現実のものになった後、株価が急速に出直っていることから「下げがきつかった分、戻りも早い」と楽観ムードも強まっているが、中小型株の売り場を探している投資家は意外に多いと考えておいた方が無難だろう。